ブログ

  • トップ
  • ブログ
  • 粘り強く継続するから結果がついてくる(20代、電気・ガス業、清掃)

粘り強く継続するから結果がついてくる(20代、電気・ガス業、清掃)

訓練を修了された方から、メッセージをいただきました。

私は聴覚障がいと知的障がいがあり、入校前は大学生でした。私がくすのきに入校したきっかけは、大学生だった時、自分の障がいを壁に感じたり周囲にどうとけ込んでいいのか分からず、勉学にも就職にも投げやりになっていました。

大学4年生の夏、母にハローワークへ行こうと誘われ、一緒に行きました。ハローワークの方に今の状況を話した後、今すぐ就職するのが良いか訓練を受けて社会に出る準備をしてから仕事を始めたいかと言われ、私は訓練を受けた方が良いと直感で思いました。

それから色んな訓練校へ見学に行きました。その中でもくすのきが良かったのは、体験入校をしに来た訓練生ではない自分にも間違ったことをしていたらしっかり注意をしてくれて、訓練生と同様に接してくださったことや訓練中の真剣で張りつめた空気があってここが良いと思いました。

無事、くすのきに受かり4月から訓練生になりました。くすのきの訓練内容は、フィジカルトレーニング、軽作業、オフィスアシスタント、清掃訓練、データ入力、木工、環境整備などがあります。

数ある訓練の中で一番大変だったのは、体力づくりのフィジカルトレーニングです。腹筋やプランク、スクワットなどの筋トレや1年を通して計測する縄跳び、音楽に合わせてジャンプをするリズムトレーニング、そして体力がついてきた12月~1月はマラソン大会に向けて朝から走りに行きました。最初はキツくて大変だったけど、思いっきり体を動かしたりたくさん汗をかくことが楽しくなっていました。1年間トレーニングに励んでいると縄跳びは1分間から合計10分間で計測し最高900回以上跳んでいました。

くすのきの訓練は毎日の積み重ねです。最初に出した結果から、すぐに上達するわけではありません。毎日の訓練でコツコツと繰り返す中で、自分がやりやすいように工夫をしたりやっているうちにコツを掴んだりするからより良い結果が出ること、良い結果が出ない日があっても粘り強く継続するから結果がついてくると知りました。この経験は今を生きる自分にとって、とても大切な基盤です。

そして、就職活動はスムーズにはいきませんでした。夏に実習先に行ったのを最後に、次の実習先に行くことができたのは冬でした。その間も他の実習先を探すために5社ほど面談を受けに行きましたが、落ちました。なかなか実習先が決まらず、落ち込むときもあったけど、面談を重ねていくうちに自分をどうアピールしたら良いのか工夫をする様になりました。

くすのきでもてきぱきと作業をこなす様になり、実習先でも普段通りの力を発揮し、内定をいただきました。

1年間を振り返ると、とても濃くあっという間でした。大学生の時は、人と関わることに憶病になっていたけどくすのきに入校してからは、手話を覚えて新しい世界を知ったり素直に笑ったりしているうちに人と関わることが楽しくなっていました。これからもこの調子で明るく朗らかに前へ進んでいきます。

(実務作業科修了、株式会社かんでんエルハート勤務)