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小さな事でも一つひとつが大切で意味のある事でした(20代、サービス業、一般事務)

訓練を修了された方から、メッセージをいただきました。

私は、脊髄損傷で車椅子生活をしています。

車椅子になったのが10代の時だったので、就職をした経験もなく、入退院とリハビリを繰り返していて、日常生活を送るようになるまでに時間がかかってしまい、就職を考えられる状況ではありませんでした。

しかし、自分でできることが増え、生活も落ち着いてきた頃にくすのきの存在を知り、就職をする決意をしました。長い年月の間、社会から遠ざかっていたので最初は就職する以前に、勉強についていけるか、人間関係をうまく築いていけるかどうか不安でした。

入校して初めの頃は予想通り、勉強やくすのきでの新しい生活に苦戦しましたが、少しずつ自分のできることに挑戦していくことで就職に対する意識も高まっていきました。Wordでは、一般的なビジネス文書や礼儀作法を教わり、パソコンの入力も早く打てるようになりました。Excelでは、一般事務でもよく使われている表計算やデータ入力を教えていただきました。PowerPointでは、会議や講義などで使われるプレゼンテーションの作成や発表の方法を学んで、実際に作ってみんなの前で発表しました。その資格の勉強でも一番苦労したのが簿記でした。会社でのお金の動きや仕組みが複雑で理解するのに時間がかかりましたが、基礎を反復することで少しずつ理解していきました。

資格の勉強以外に体育や行事では、自分とは違うハンデをもった人達と一緒にコミュニケーションをとりながら楽しく過ごすことができ、勉強だけではなく、良いリフレッシュになりました。 最初は何を書けばいいのか分からずに悪戦苦闘していた日誌もいつの間にかスラスラ書けるようになって、就職してからもやっていて良かったと実感しています。

そういった小さな事でも私にとっては一つひとつが大切で意味のある事でした。

今くすのきで過ごした日々を改めて振り返ると、一年という時間は長いようで短かったですが、自分の目標とする資格の取得や、就職できたことが自信となり、仕事でも前向きに取り組む糧になっています。親身に指導して下さった先生方や共に学んだ訓練生と出会えたことを本当に感謝しています。

これから就職を目指してくすのきへの入校を考えている方も、まだ踏み出せずにいる方も、みなさん勇気を持って前に進んでみて下さい。私のように車椅子でもできるのですからあなただってきっとできるはずです!お互いに頑張っていきましょう。

(OA実務科修了、株式会社スミセイハーモニー勤務)